遊び場を追われている子ども達 ~「分遊」のススメ~

最近、近所で南西アジア系と思しき子どもたちの遊ぶ場所が問題として取り上げられています。
おそらくきょうだいではないかと思われる3~4人の子どもが夕闇の中で遊んでいるのを、私も何度となく見かけています。
補助輪付きの自転車に乗った男児、キックスケーターで走り回る女児、その近くに小学生くらいに見える女児がいることが多く、時々中高生くらいに見える女性が一緒に歩いていることがあります。

自転車が勢いよく交差点に飛び出してきたり、暗闇の中、近所のアパートの舗装された駐車場で遊んでいたりするため、近隣住民が心配や不安に思うのは当然のことだと思いますが、子ども達もそのような場所で遊びたいとは思っていないはずです。

「危ないから遊ばないように」と言ってしまえば、子ども達は家に閉じこもるだけです。

私自身も周囲の大人も、「いまの子ども達には縦の繋がりがない」とか、「自分たちが子どもの頃には暗くなるまで遊んだ」あるいは「子どもだけの世界がない」などと言い続けてきたはずなのに、それが実際に目の前に現れたら、少なくとも私が住む地域社会ではそれを受け入れることができなかったということになります。

すぐ近くに比較的大きな公園があるのになぜそこに行かないのかと思い、散歩がてら見に行ったところ、自転車の乗り入れは禁止で、管理している人に聞いたところではスケボーやキックスケーターも禁止でした。また、すぐ脇を走る圏央道の桁下で駐車場になっていないスペースは全天候型の格好の遊び場になりそうですが、やはり上記の活動は全て禁止でボール遊びも禁止でした。

更に、今回初めて知ったのですが、6歳未満の幼児は保護者が一緒にいなければ遊べないという注意書きがありました。幼児を含む子どもだけのグループなので、注意をされて遊べなくなった可能性があります。(※画像の連絡先は私が塗りつぶしたのではなく、色あせて消えていました。)

圏央道の側道と並行して相模川の土手に整備されたサイクリングロードでは、若者がスケボーの練習をしていますが、民家から離れており、幼少期の子ども達が子どもだけで遊ぶ場所ではありません。

子ども達が遊び場を追われた結果、望ましくない場所で遊んでいるこの状況は、正にレクリエーション運動の黎明期そのものです。

異年齢の子ども達が、時には意見を衝突させながらも安全に遊ぶことができる環境が必要です。
タバコのような明らかに害になるものが「分煙」という形で守られているのに、子どもの発達にとって必要不可欠な遊びやスポーツは救済措置が取られることなく禁止というのは如何なものか。「分遊」という考え方で、スケボーパークやボールパーク等をで、ちょっとした空きスペースを使って整備したらどうでしょう?

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