「レクリエーション」は英語では「recreation」と綴ります。これは「創造」を意味する名詞「creation」に「再び」を意味する接頭詞「re」が付いた名詞で、綴りの持つ意味は「再創造=つくり直し」です。 なぜ”再創造”なのでしょうか?
それは、レクリエーションが人々の心や体、延いては社会や文化を作り直してきたことに由来します。
歴史を繙くと、人々の心が時代のうねりに飲み込まれそうになった時、その時代に即した楽しみをTooltとして用いることにより社会的な課題を解決してきたことが窺えます。
今、まさに子どもたちに大波が襲い掛かっています。時代がRecreationを欲しています。
戦争は人々から笑顔を奪いました。「欲しがりません勝つまでは」という標語からもわかる通り、人々は全ての楽しみを奪われました。そして、敗戦のショックは人々の生活に暗い影を落としました。
そのような状況の中、疲弊し委縮した社会を”つくり直す”ために占領軍はレクリエーションを用いました。この時代では、大きな声で歌うことや男女が手を取り合って踊ることがレクリエーションになりました。人々は自分の意志で楽しく歌い踊ることにより、元気にイキイキと生活するための活力を得ました。
戦後の日本において、レクリエーションは社会を覆っていた閉塞感からの脱却するための、謂わば社会をつくり直すためのツールとして利用されたと言えるでしょう。