コグニサイズ指導者研修を受講しました。

  フレイル予防, 所長ブログ

7月10日~11日、愛知県大府市にある国立長寿医療研究センターで開催されたコグニサイズ指導者研修を受講してきました。

「コグニサイズ:cognicise」とは、英語のcognition (認知) とexercise (運動) を組み合わせた造語で、運動しながら認知課題を行ない脳の活性化を効率的に促進する、認知症予防を目的とした運動方法です(島田,2020)。

端的に表現すれば“頭を使いながら運動すること”なので、“それだけのこと?”と思うかもしれません。実のところ、私もそう思っていました。

毎年、何度となくやっている「グーパー」や「鼻・耳」などのアイスブレイクゲームは頭を使いながら手を動かし、「言うこと一緒、やること一緒」などは頭を使いながら脚を動かします。コーディネーション・トレーニングとして行われている運動遊びは、まさにそのものと言えます。

現在、私は県のレクリエーション協会で副理事長を仰せつかっているのですが、神奈川県のみならず、全国的にもレクリエーション協会の会員は年々漸減しています。

レクリエーションが必要ないのかと言えば、そんなことはなく、むしろどの領域でも必要なスキルだからこそ、それぞれの領域団体が目的に合わせて使えるものをピックアップしブラッシュアップして、「レクリエーション」と呼ばずに効率よく特定の効果を得ることに成功しているのではないかと思います。

私はこの30年、「レクリエーションは楽しさで行動を動機づけるためのtoolだ」と言い続けているのですが、頭を使いながら楽しく運動することで活動を継続させ、認知症を予防するというコグニサイズは、まさに私の考える「toolとしてのレクリエーション」そのものです。そこで、これまでやってきたことを“コグニサイズ”として活用できるのではないかと思い、受講しようと考えた次第です。

受講してわかったことですが(調べればわかることでしたが)、頭を使いながら運動をすること=コグニサイズではなく、「中強度程度(軽く息が弾む程度)以上の運動」を、運動と同時に実施する認知課題によって、運動の方法や認知課題自体をたまに間違えてしまう程度に「難易度が高い認知課題」と一緒に行うのが「コグニサイズ」ということです。

受講中に“条件を満たしていれば「コグニサイズ」なのか?”と少々気になったので確認しました。例えば、既存の様々な遊びを「コーディネーション・トレーニング」として行うことは何ら問題ありませんが、自分で考案した森の中で自然を感じるプログラムを「ネイチャーゲーム」として行うのはNGです。

結果は「条件に適っていればOKです」とのことでした。

良かった✨

12月のフォローアップセミナーのタイトルに入れてしまったので。笑


時間がある時に条件に適うレク材を「コグニサイズ」としてアップするので、興味のある方は時々チェックしてみてください。

ホンの少しの運動でも、やらないよりはやった方が良いということが実証されています。コグニサイズの条件に合わないものは「コグリエーション」と表記することにします。笑

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