体力が低下して疲れやすくなると、動くことが億劫になります。そして身体を動かす機会の減少は食欲不振や閉じこもりがちな生活に繋がり、体力の低下を加速させることになります。
この悪循環が「フレイル・サイクル」1)です。

疲れている時や調子が悪い時、気分が塞いでいる時は、誰しも動きたくはないものですが、それでも、その状態が慢性化しているようであれば、重い腰を上げる必要があります。日が経つにつれて状況は悪化するので、重い腰が更に重くなります。
極端な言い方をすれば、来月よりも今月、来週よりも今日の方が動けるということです。
特別なことをする必要はありません。ほんの数分の些細な活動でも“何もしないよりはマシ”だということが実証されています2)。
できそうなことを、今日から、今から始めてみましょう。
《文献》
1)フレイルの原因は?.国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター.https://www.ncgg.go.jp/hospital/navi/07.html,2022-11-19アクセス.
2)WHO身体活動・座位行動 ガイドライン (日本語版).日本運動疫学会、国立健康・栄養研究所、東京医科大学公衆衛生学分野.https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/337001/9789240014886-jpn.pdf?sequence=151&isAllowed=y,2022-11-19アクセス.
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この一週間で一番楽しかったのは、どのような活動ですか?
フレイル・サイクルに陥らないようにするために、あるいは渦から抜け出すために、楽しみを見つけましょう。
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